しぐなすの創作物置小屋

小説・現代誤訳・詩歌・漫画などなど

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

月かげ

むかし、男、女のもとにひと夜行きて、逢ふ瀬を契りたるに、はかなくなりぬ。女、知らざりければ、ひと年、ふた年、過ぎゆきて、たのまずなりぬるを、え死なずありけむ、千年とぞなりにける。いと白うなりたる髪、月かげにまがふ。さるひと夜も、月のあかき…

トシ&モト(お笑いコンビかい!)の逸話 in「袋草紙」

・歌を盗んだ俊頼 資基(すけもと)「あのさ〜、信濃の国に『風の祝(はふり)』っていう神事があるんだって」(@⌒ο⌒@)b 俊頼「ほう…」((°д° )シラネ) 資基「信濃は風が強いとこなんだって。だから、諏訪神社に『風の祝』っていう係のヒトがいてぇ、春の始…

俊頼VS基俊バトル in「無名抄」 3回戦

=内大臣家にて歌合が行われた。俊頼と基俊が判者(審判)をつとめた。= 口惜しや雲井隠れに棲むたつも思ふ人には見えけるものを 俊頼 この歌の「たつ」を、基俊は「たづ(田鶴)」だと思った(昔は濁点を表記しなかったので、「たつ」とも「たづ」とも読め…

俊頼VS基俊バトル in「無名抄」 2回戦

=雲居寺(うんごじ)にて歌合が行われた。お題は「秋の暮れ」であった。= 講師(読み上げ係)「明けぬとも〜なお秋風の訪れて〜野辺のけしきよおもがわりすな〜」 基俊(作者名は隠してあるが、これは俊頼のヤローの歌だなっ。Ψ(*`Д´*)Ψグヘヘヘ!!!ギャフン…

俊頼VS基俊バトル in「無名抄」 1回戦

源俊頼(1055-1129)と藤原基俊(1060-1142)は仲が悪かったそうな。というわけで、俊頼VS基俊バトル in「無名抄」(鴨長明著)。試合開始! カーン(←ゴングの音) 俊頼VS基俊バトル1回戦 基俊「俊頼なんて漢文も読めないアホなヤツでさ。経験だけが頼りなんじ…